データで見る相続
データで見る相続
文書作成日:2020/09/20


 国税庁によると、納税者を救済するための制度として、処分庁に対する「再調査の請求」、国税不服審判所長に対する「審査請求」という行政上の救済制度(不服申立制度)と、裁判所に対して「訴訟」を提起して処分の是正を求める司法上の救済制度があります。ここでは、2020年(令和2年)6月に国税庁等が発表さした3つの資料から、2014年度以降の相続税・贈与税に関する再調査の請求、審査請求、訴訟の発生状況をみていきます。




 国税庁が発表した「令和元年度における再調査の請求の概要」によると、「再調査の請求」は、税務署長などが更正・決定や差押えなどの処分をした場合に、その処分に不服がある納税者が税務署長などに対してその処分の取消しや変更を求める手続きをいいます。この資料から、2014年度(平成26年度)以降の相続税・贈与税の再調査の請求件数をまとめると、以下のとおりです。



 2016年度以降は、それ以前に比べて100件以上少ない件数で推移しています。特に2019年度には50件と、2014年度以降では最も少なくなりました。




 国税不服審判所が発表した「令和元年度における審査請求の概要」によると、審査請求は税務署長や国税局長などが行った処分に不服がある場合に、その処分の取消しや変更を求めて、国税不服審判所長に対して不服を申し立てる制度です。その資料から、2014年度以降の相続税・贈与税の審査請求件数をまとめると、以下のとおりです。



 2017年度の216件が最も多い状況です。翌年度以降は2年連続で減少しています。特に2019年度は135件と2014年度以降では最も少なくなりました。




 国税庁が発表した「令和元年度における訴訟の概要」から、処分庁の相続税・贈与税の処分について、是正を求めた訴訟の2014年度以降の発生件数をまとめると、以下のとおりです。



 訴訟の発生件数は、再調査の請求や審査請求件数に比べると少ない状況です。2014年度以降では、2015年度の36件が最も多く、同年度以外は20件台で推移しています。

 2016年度以降は、再調査の請求件数よりも審査請求件数の方が多い状況が続いています。国税庁によると、国税不服審判所長に対する審査請求は、再調査の請求を経ずに直接行うことができるということで、再調査を請求せず審査請求を行う人が増えているものと思われます。

 相続に関して不安や疑問な点がございましたら、お気軽に当事務所にご相談ください。


※文書作成日時点での法令に基づく内容となっております。
 本情報の転載および著作権法に定められた条件以外の複製等を禁じます。

お問合せ
矢野会計事務所
〒669-1531
兵庫県三田市天神1丁目2番18号
TEL:079-564-2101
FAX:079-564-2102
メールでのお問合せ